摘要

難易度上級以上では攻略の終盤になると天下を二分した状況となり、巨大勢力との最終決戦の状況となる場合がある。
「関ヶ原の戦い」で東軍が勝利した場合・「大坂の陣」では100城を超える徳川家が相手となる。
また、「夢幻の如く」などでも100城前後の豊臣家、「群雄繚乱」でも織田・伊達・上杉あたりが相手となる場合が多い。

最終決戦も大きく2種類に分かれ、拮抗していて自勢力が動かない限り敵勢力も動かない状況は難易度が低め。
一方、勢力差が大きく自勢力が動かなくても敵勢力が出陣してくる状況は難易度が上がる。

なお、年代の早いシナリオでは難易度上級以上でも基本的に最終決戦とならず、多くて30城程度の勢力を討伐して回ることになる。
この場合は自勢力の規模に応じて外交を活用して交戦相手を調整すれば問題なくクリアできる。

「大坂の陣」での伊達家(上級・長寿・編集なし・新武将なし)での徳川戦を一例に、終盤戦のコツについて記述する。

状況

決戦1.jpg

1618年4月に戦争での拡大が終了後、4年かけて内政・威信上げ・従属吸収を行った。
準備完了後に徳川との婚姻同盟を破棄し、3か月の停戦終了時点の状況。
伊達は真田をギリギリ攻略でき、村松殿を登用できれば「巧言」が手に入り従属吸収可能となる。

決戦2.jpg

伊達32城に対し徳川150城、総兵力も17万対103万と圧倒的な差だが、東北制圧で武将の頭数は多め。
官位は秀頼死亡で空位となった従一位で威信+900、役職は徳川幕府から奥州探題を授与され+300。

開戦準備

内政

こちらは領土拡大完了時点では内政も従属吸収も完了していないが、徳川は最初から巨大勢力で武将も多いため開発が進んでいる。
また、後述の「高家の誉れ」活用のために官位・役職を上げて威信を高めるのも重要なため、開戦前に内政期間が必須。

・石高増加・商業投資を活用。
・金銭収入はある意味で戦争より重要なため、各城に少し商業町・鋳造所を建設後に城下方針「進軍」で建設。
・政策「裁量権委譲」をレベル2以上にすれば城下方針での建設速度が速くなる。
・合戦用部隊の城は政策と併せて最低でも腰兵糧200日以上は用意したい。
・官位上げは時間がかかるため、朝廷親善用の城に「能弁」持ちを集めて効率を上げたい。
・役職上げも同じで、徳川と婚姻すれば効率が上がり、ついでに督姫か千姫の加入で「徳川伝」も使用可能になる。

軍団配置

PKでは「伝馬制」のおかげで軍団の必要性は下がったが、それでも東日本の勢力は商業の高い城が多い東北北部が範囲外になりやすい。
統治範囲外の後方地域に商業用軍団を結成しておくと金銭収入に余裕が出て政策を増やせる。
また、軍団方針を「支援」にしておけば前線の城への兵数・兵糧輸送具申で援護してくれる。

特に上げておきたい共通政策

・制度改新、制度改新・弐
すでに最大レベルと思われる。

・小荷駄隊配備
最低でもLV4以上は必須。
長期遠征が攻略の最重要ポイントとなる。

・城郭普請
最低でもLV4以上は必須。
LV3で攻城戦での山城の城門が「石落とし門」、LV4で平城の城門が「投焙烙門」に強化され威力が激増する。
また、城の耐久増加に伴って城門の耐久も増える。
防衛拠点での攻城(籠城)戦で敵を撃退する難易度が大きく下がり、特に山城は難攻不落と化す場合が多い。

・母衣衆結成
LV5で本拠部隊の攻撃+20となり合戦への影響が大きい。

・湯治療法、海上輸送
2以上にしておきたい。
威風で寝返った城の態勢が整うのが早くなる。

・寺社寄進、南蛮交易
威風以外にも城攻めをするので、1日でも早く城を落とせるようにしたい。
東日本の勢力では南蛮交易をほぼ発令できないのが辛いところ。

有用な固有政策・奉行政策の例

配下武将の顔ぶれによるが、できるかぎり部隊能力が上がる政策を多数採用した方が良い。
特に威信が100ごとに部隊の全能力が+1ずつされ最大で+15される奉行政策の「高家の誉れ」は、「高家心得」持ちが配下にいるなら必須。
どの勢力でも官位で威信1000程度は達成できるため、最低でも全部隊の全能力が+10程度となる。

この攻略例では伊達+上杉伝(上杉景勝)+立花伝(立花宗茂)+最上伝(最上義忠)+徳川伝(千姫)+高家心得(白川義親)の組み合わせ。
全てLV2でも下記の家宰と合わせて伊達政宗隊の攻撃170・防御150程度まで強化され、他の部隊も攻防とも+40弱となる。

また、部隊能力上昇は城能力の数値には反映されないが、攻城(籠城)戦中の部隊にも適用され、CPUの攻城開始の判断にも影響する。
攻城戦を開始される頻度が減るという副次的な効果もある。

家宰の例

お好みとなるが、この攻略例では部隊能力が上がる伊達成実の「衆望勇武・良」を採用している。
ただし、デメリットが金銭収入減少のものは勢力が大きくなればなるほど厳しくなるのでオススメしない。

合戦用部隊の選抜

合戦での威風が攻略の柱となる。
本拠を含む8~10城程度に合戦に連れて行きたい武将を厳選して配置する。
特性は騎馬・鉄砲LVのほか「攻勢」「牢固」持ちもできる限り配属する。
この合戦用部隊で戦線を突破して前線を押し上げていくことになる。
攻略例では伊達政宗・成実・片倉小十郎・立花宗茂・上杉景勝・直江兼続・鮭延秀綱・真田信之・本多小松あたりとなる。

籠城戦用チームの編成・防衛拠点の設定

基本的に敵勢力と隣接する城は全て防衛拠点に設定して籠城戦で敵の攻勢を受け止めることになる。
防衛拠点で準備が完了していると郡を制圧されても初期化されないため、城が傷まなくなる。
前線の変化とともに防衛拠点も変更していくことになるため、あらかじめ数チーム組んでおくと転封コマンドでチームごと移動できる。

オススメの重要設備は「櫓」「井楼」「工作兵陣所」で、能力よりも設備の種類を重視する。
また、政策で城門が強化されるため「材木庫」で城門の耐久を強化するのもかなり有効。
防衛拠点は必ず事前に敵の侵攻方向を考えて重要施設の配置変更をしておく。
また、各城とも支援拠点が設定可能なら設定して防衛兵力を増強しておく。

威風発生後の敵部隊の挙動

最終決戦は基本的に合戦用精鋭部隊で威風大を連発し城を大量に寝返らせていくことになる。
威風の効果として、範囲内の敵部隊は合戦に参加していなくても消滅(帰城)させることができる。
ただし消滅した部隊は帰城扱いなので兵数の回復は速い。
一方、威風の範囲外の敵部隊は消滅せず、その後の挙動は状況に応じて①全軍退却②進軍続行の2パターンに分かれる。

全軍退却する場合

①複数の城が寝返った結果、消滅しなかった敵部隊の目標の城と敵勢力の隣接が断たれた場合、進軍不能となって全軍退却する。
②また、残存部隊では目標の城を攻略不可能と判断した場合も全軍退却する。
終盤の巨大勢力戦以外は基本的に合戦後の残存部隊は退却していく。
また、元々自勢力の城への攻撃のために出陣している部隊も威風で目標の城と敵勢力の隣接が断たれると退却することが多い。

進軍続行する場合

威風発生後も目標の城と敵勢力が隣接し、かつ、残存部隊で目標城を攻略可能と判断した場合は進軍を続行する。
この場合、他の隣接城にも攻撃部隊を振り分け直し、多面攻撃してくることが多い。
多数の城に陥落不可能な小規模部隊を振り分けて嫌がらせの多面攻撃を仕掛けてきたりする。

進軍続行されにくくするには

・防衛部隊が集結するのを待てば威風の範囲内にほとんどの敵部隊が収まり消滅するため、進軍続行されにくくなる。
・威風でどの城が寝返るのかを考え、威風後に敵勢力の隣接を断てる城を目標にする。

開戦

初回遠征

停戦完了前から合戦用部隊を順次出撃させておき、開戦と同時に目標への進軍を開始する。
徳川と隣接する城は全て籠城戦用チームを入れて防衛拠点として準備完了しておく。

決戦3.jpg

城への待機などを活用して腰兵糧をうまくやりくりすれば初回遠征で三回は威風大合戦が可能。
旧丹羽領の小田城から結城城近郊で1回戦、忍城近郊で2回戦、八王子城近郊で3回戦で一気にここまで進軍できる。
徳川の初手は飛び地の旧真田領2城に20万ずつ程度が攻め込むので、こちらのメイン領土は攻撃されずに済む。
また、土浦(府中)城の名所「鹿島神宮」は合戦、特に攻城戦での防衛が大幅に有利となるため、威風で傷つけずに入手するのは必須。

合戦自体は部隊能力差で圧倒できているため、兵力差に関わらずほぼ一方的展開となり、政宗に至ってはほぼダメージを受けない。
ただし、時間経過とともに徳川も「高家の誉れ」など部隊能力上昇系の政策に変更し差が縮まる。
偶然かもしれないが、結構優秀な思考。

決戦おまけ.jpg

ちなみに、徳川が豊作確率上昇の名所「浅間神社」を支配している影響で徳川領に豊作が起きやすい。
攻略例では開戦3か月で徳川ほぼ全土に豊作発生、総兵力が60万増えて103万から163万に。地獄。

防衛と突破

初回遠征終了後が本番で、15城ほど奪っても九州で快進撃を続ける徳川との勢力差はほぼ縮まらず、一斉攻撃を受ける。
45万だったり、25万+15万+10万だったりと、平気でこちらの総兵力を上回る兵数を出してくる。

決戦4.jpg

隣接する城全てを防衛拠点にして攻城戦での防衛で受け止める。
城門を強化済みで籠城戦用のチームを組んできちんと配置していていれば、どれほど兵力差があっても城門で受け止めきれる。
また、諸々での部隊能力の上昇でそもそも包囲されてもあまり攻城戦を開始されない。
上記画像で開始されたのは津久井城と館林城のみ。

調略の嵐も飛んでくるが、破壊は政策で耐久が+4000されているため、長期包囲で2連発されない限りは耐えられる。
支援拠点で城の兵数が多ければ包囲だけで帰って行くことも多いので、包囲が解除されたら「修復」で速やかに回復させよう。
どうしても耐えられない場合は開始される前に防衛拠点の設定を解除して威風を避けよう(攻城準備中でも解除可能)。
闇討ちは弱体化するのが城主部隊だけなので無視できる。
扇動が一番厄介で放置するしかないが、一揆は郡の掌握をいくつか解除する効果がある。
運悪く名所のある郡で一揆が発生すると名所の掌握が解除されてしまうことも。
防衛完了後に領内諸策で城の開発率を90%以上にして名所を再建する必要が生じる。

決戦5.jpg

準備が万端ならこんな顔ぶれのチームでも18倍の兵力の藤堂高虎なども平気で殲滅できる。
政策等での部隊能力強化の効果でどの武将も攻防が+40程度されているのでほぼ別人レベル。

各城で防衛している間に合戦用部隊で威風での突破を繰り返し、少しずつ前線を押し上げていく。
CPUは穴を見逃さないので、野戦での威風発生のたびにきちんと全ての隣接城が防衛拠点となっているか確認する。
また、防衛拠点に対する支援拠点の設定も忘れずに行い、防衛兵力を増やしておく。

決戦6.jpg

野戦は部隊能力差+鹿島神宮でどんな大部隊が相手でもほぼ一方的展開。
威風を発生させる場所の選定も重要で、飛び地を作ることができれば増援を送ることができないため他の兵力で容易に攻略できる。
ついでに威風だけでは増やせない武将を増やすことにも繋がる。
また、攻略先の選定にあたっては、名所のある城の方向を優先したい。
特に越後高田城の「安塚神社」(腰兵糧増加)、高島城の「諏訪大社」(馬牧場関連)をなるべく早期に奪えれば以降の展開が楽になる。

拮抗

決戦7.jpg

5年ほどかけて前線をこのあたりまで押し上げることができれば、ようやく勢力差が縮まり、徳川の出陣頻度が大幅に下がってくる。
こうなればあとはこちらが主導権を握って合戦用部隊で威風大を発生させていくだけとなる。
1625年ころには徳川が西日本を完全制覇し、島津惟新(義弘)などが前線に配属されて強化される。
ただし、島津惟新などはあまり忠誠補正が高くないため、流言からの城主降伏で自勢力に加えることができたりする。

なお、寿命長寿でも1626年に徳川家康が死去し、秀忠が後継するが征夷大将軍もきちんと引き継ぐため威信は下がらない。
ただし、こちらも25年に片倉小十郎、29年に直江兼続・島津惟新が死去など徐々に人材が減っていくため、あまり時間はかけられない。

制覇

決戦8.jpg

最終的には畿内を制覇後、1628年5月に孤立した二条城での戦いでクリア条件を達成。
開戦からクリアまで6年1か月かかる結果となった。

決戦9.jpg

限界まで部隊能力を上げた伊達政宗は二条城の戦い時点で攻撃217・防御180に達した。
もはや何か別のゲームのような数値となっている。
なお、この状況だと郡代でも攻撃70・防御60程度の部隊能力となる。

補正の一覧、萎縮のマイナス補正は最初に武将の基本能力にかかるようだ。

項目攻撃防御包囲
伊達政宗9911196
親愛補正888
家宰555
母衣衆20
伊達固有20
上杉固有16
徳川固有8
立花固有88
最上固有161616
高家151515
攻勢8
牢固8
伊達の粋121212
補正合計1288056
合計(227)(191)(152)
萎縮-10-11-10
実数値217180142

西日本の大名家の簡単なコツ

摘要

最終決戦は基本的に西日本の大名家プレイの方が難易度が高く、特に大坂の陣シナリオは難しい。
・名所「鹿島神宮」が大抵レベル3になっており、合戦が常時不利BGMスタート。
・他の強力な名所もほぼ敵側で、武将がどんどん育ち腰兵糧が多く郡制圧に時間がかかり騎馬突撃・鉄砲射撃祭り。
・しかもそれら名所の大半が敵側の奥地にある。
・西日本に部隊能力を上昇させる固有政策が少ない。
・瀬戸内海があるため威風が広がりにくいうえ、前線が広くなって防衛地点を絞りにくい。
など、不利な要素が目白押し。

(前提)できるかぎり東側で拡大を食い止める

地方統一は後回しにしてとにかく東に進んでいき、最大勢力の西進を可能なかぎり東で食い止める。
「開戦時の初戦がどこで行えるか」は全体の難易度に与える影響が非常に大きい。
最低でも初戦が四国の中央部で行えるようにしておきたい。
近畿地方のどこかで初戦が行える状況まで行ければ、難易度は大きく下がる。

威風強→停戦の流れを作る

同盟・婚姻を破棄した場合、相手大名が交代しない限り永続的に停戦不可となる。
大坂の陣徳川の場合、長寿設定なら1626年に家康が死去するので、それまでに破棄しておけば秀忠に交代後は停戦に応じる。
停戦不可の場合のコメントが「無視されている」なら一切応じないが、「可能性がない」なら状況次第で応じる。
停戦可能な状況でありさえすれば、威風強→端数の郡返還で停戦の流れが作れる。
おおむね郡ひとつで30~40の交渉値なので、7郡あたりから30か月停戦となり時間を浪費することには注意が必要。

寿命なし設定の場合は頑張ろう。

とにかく畿内を目指す

畿内の多数の豊かな城が脅威なので、中国地方の城を捨ててでも四国から淡路島経由で畿内を目指す。
大坂城か岸和田城あたりで威風強を起こすことができれば一気に10城近く城が寝返る。
つづいて勝龍寺城・二条城あたりでも威風強を起こせば合計15城程度が寝返る。
中国地方の城を失っても、あとで飛び地にしてしまえばあまり脅威とはならない。

中国地方の切り離しを狙う

畿内に上陸できたら若狭・丹後あたりで中国地方の城の分断を狙う。
飛び地にできれば独立した思考になるし、本来後方となる九州地方の兵力で泥仕合に持ち込める。

飛び地にするためには例えば後瀬山城+宮津城など分断している地域が2城分必要。
後瀬山城だけだと東西から連動して出陣されるので分断したことにならない。

合戦は退き口破壊を狙う

合戦・攻城戦が常時不利BGMスタートとなるため毎回難易度が高い。
優勢勝ちを狙うにも本来よりも多くの敵部隊撃破・陣地制圧が必須となるため、こちらの消耗も大きくなってしまう。
退き口破壊での勝利であれば双方の士気は関係ないので、基本的にはこれを狙っていく。

隙間を突破する部隊+追いかけてくる敵を食い止める部隊のペアで行動すれば比較的達成しやすい。
さらに複数のペアで同時に複数の退き口を狙えば、どれかに対しては追いかけてこないことも多い。
参戦各部隊の役割を明確に意識しておくことが重要。

こちらの退き口防衛部隊は耐えることになるが、ほぼ複数部隊で来るため混乱は交代されてあまり意味がない。
それどころか後続が強力な部隊の場合、交代されてより被害が増えるだけの場合もある。

帰城→即配置

合戦で消耗が大きい部隊は帰城させ、威風強で手に入れた城に配置換えする。
移動日数は「部隊を解散した城から任地までの距離」なので、すぐに着任してくれる。
威風強を起こした場合、たいてい兵が温存された城があるので、その城に配置すればすぐに合戦部隊に復帰できる。

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