国内には大名家から独立した国衆が所在している郡が点在している。
国衆ごとに各大名家への従属度が初期設定されており、自勢力がその国衆の従属度1位だと国衆を出陣させることができる。
基本的には郡を初期支配する大名家が従属度1位であることが多いが、史実シナリオでは他の大名家が従属度1位であることも多い。
一方,群雄繚乱シナリオでは、ほぼ全ての国衆で郡を初期支配する大名家が従属度1位となっている。
神戸衆(北畠領内だが1位は滝川)などごく一部例外がある。
なお、伊賀衆など史実シナリオ開始時点で全大名家への従属度がゼロの国衆もある。
国衆によっては武将が所属している場合があり、その場合は武将が国衆の頭領となる。
援軍出陣させた場合,頭領武将が指揮官となる。
また、複数の武将が所属している場合もあり、頭領以外の配下武将も出陣時は部隊に編制される。
武将が所属していない国衆の場合は架空の「○○衆頭領」が出陣時に指揮官となる。
能力は高くても50未満程度だがランダムではなく頭領ごとに設定されている。
「混乱」(八木城の須知衆など)「撹乱」(二条御所の延暦寺頭領など)など有用戦法を所持していることもある。
低能力の武将頭領よりは高い能力という場合もそこそこある。
シナリオ開始時に元服前の武将は、頭領と血縁関係がある場合(村上武吉など)は元服時にその国衆に所属する。
頭領と血縁関係がない場合(本庄繁長など)は元服時に国衆が所在する城に牢人として登場する。
武将頭領が寿命を迎えた場合、血縁武将が配下にいる場合はその武将が優先的に頭領を引き継ぐ。
配下に血縁武将がいない場合は血縁と無関係に配下武将が頭領を引き継ぐ。
配下武将がいない場合は○○衆頭領となる。
国衆の最大兵数は1000から3000までで、各国衆ごとに固定で設定されている。
ただし毛利家の固有政策「百万一心之訓」を発令すればレベルに応じて最大兵力を増加させることができる。
戦闘で減少した兵数の自然回復量も最大兵数に依存しており、最大兵数3000の国衆は兵数の自然回復も早め。
従属度には2段階あり、「援軍可能」と「取込可能」がある。
「援軍可能」は従属度がゼロでなく、かつ従属度1位の大名家となる。
「取込可能」は従属度が最大(かつ従属度1位)の大名家となる。
従属度を上げる方法はいくつかある。
以下、それぞれの方法について説明する。
代官・領主の領内行動(自動内政)の「国衆親善」で実行可能。
統率依存で概ね30~50日程度必要となり、達成する度に少しずつ従属度が上昇していく。
「取込可能」の従属度まで上げるには基本的にこの行動で行うことになる。
しかし、「援軍可能」までは他の領内行動と優先順位が同じだが、「援軍可能」になると優先順位が最下位になる。
郡の集落掌握・集落建設が完了しない限り「援軍可能」以上の国衆親善を行わなくなる。
このため、「取込可能」にするには基本的には郡の開発が完了している必要がある。
なお、上記の伊賀衆等、どこにも従属度がない国衆は国衆親善1回で即「援軍可能」となる。
具申・領内諸策の「国衆懐柔」で実行可能。
労力・金銭・期間が必要だが成功すると一気に「援軍可能」の従属度となる。
ただし、実行武将の能力が低いと稀に失敗することもある。
また、「援軍可能」以上の従属度にはできない。
合戦で威風が発生した場合、威風の影響範囲内に所在する国衆の従属度が上昇する。
同じ地域で何度も威風を発生させた場合、従属度が「取込可能」に達することもある。
シナリオ開始後に幕府への親善を行い「○○守護」に任命してもらった場合、当該国内の全国衆の従属度が最大になる。
このため、当該国内の全国衆が「取込可能」となる。
また、幕府役職の任命を進めて「○○探題」に任命してもらった場合、当該地方の全国衆の従属度が最大になる。
どの城・郡がどの国かは情報の「城一覧」「郡一覧」から確認可能。
「援軍可能」の従属度でも自勢力の郡でない場合は原則として出陣させられないが、同盟国や従属国の郡の場合は出陣可能。
国衆は兵力最大の状態でないと出陣できず、部隊操作は可能だが出陣兵数や編制は変更不可。
部隊能力上昇系の政策の効果は及ばないが、浪岡固有政策の移動速度上昇のみ効果が及ぶ。
国衆部隊は全滅すると従属度が下がり、再度従属度を「援軍可能」に上げるまで出陣不能となる。
どれだけ損害が大きくても全滅しない限り従属度は下がらない。
名所「高徳院」を支配していると全滅しても従属度が下がらなくなる。
なお、合戦・攻城戦に参加した場合は兵力が半減すると撤退を開始してしまうので要注意。
国衆の腰兵糧は原則として最大120日で小荷駄隊配備の効果は及ばず、兵糧庫も無効。
名所「高徳院」を支配しているとレベルに応じて腰兵糧日数が増える。
兵糧の輸送ができないので城の上に置いても腰兵糧が減り続けるが、補給拠点での補給は受けられる。
国衆には兵糧の概念がなく、何回連続出陣しても常に最大日数分の腰兵糧を持って出陣する。
このため、特に序盤で、本格的開戦前の郡制圧や挑発などでは非常に便利。
「取込可能」の従属度の国衆は具申・領内諸策の「国衆取込」で吸収することができる。
国衆を取り込むとその国衆は消滅し、所在していた郡の最大兵力が国衆の最大兵力分増加する。
毛利家の固有政策「百万一心之訓」で最大兵力が増加している場合は、増加分を含めて増加する。
ただし石高による兵士増加とは違い兵糧収入は増加しないため、その城は深刻な兵糧不足に悩まされることになる。
一応兵糧上限は兵士数に応じて上がるので連続出撃だけが問題となる。
特に兵数3000の国衆を取り込んだ場合、米問屋を建設していてもレベル1が1つでは全兵力での連続出陣は難しい。
兵数3000増加ということは石高2000相当の兵糧収入が追加で必要で、概ね米問屋の兵糧収入+200に相当する。
米問屋レベル2にするか2つ建設しないと兵糧収入の余裕が生まれなくなる。
また、所在していた郡に別枠で集落施設「番城」が設置(撤去不可)される。
番城は郡の制圧時間増加の効果だが砦と比べて非常に効果が大きく、その郡の制圧に多大な時間を要するようになる。
さらに、武将が所属している国衆の場合はその武将たちが配下に加わる。
頭領武将は「侍大将」、配下武将は「足軽大将」の身分で加入する。
また、国衆時代に合戦等で獲得した勲功もそのまま反映される。
一部国衆は戦闘力の高い武将が頭領の場合があり、史実シナリオ(DLC除く)について一部紹介。
これら武将頭領の国衆は特に序盤で主力級の活躍をしてくれることも多い。
なお、配下に強力な武将がいる(S5刈谷衆・統率79武勇90の水野勝成など)ため補正で強い国衆もある。
武将名 | シナリオ | 国衆 | 城 | 兵数 | 統率 | 武勇 | 知略 | 政治 | 戦法 | 特性1 | 特性2 | 特性3 |
浅利則頼 | S1 | 独鈷衆 | 檜山城 | 1500 | 80 | 70 | 75 | 68 | 激励 | 一所懸命 | - | - |
鮭延貞綱 | S1,S3 | 鮭延衆 | 延沢城 | 1000 | 71 | 61 | 73 | 62 | 罵声 | 一所懸命 | 攻勢 | - |
鮭延秀綱 | S5 | 鮭延衆 | 延沢城 | 1000 | 85 | 78 | 72 | 61 | 激励 | 自衛 | 馬術 | - |
黒川晴氏 | S1~S5 | 黒川衆 | 利府城 | 1500 | 68 | 73 | 63 | 49 | 早駆 | 牢固 | 策謀 | - |
中条藤資 | S1 | 揚北衆 | 新発田城 | 3000 | 65 | 76 | 64 | 49 | 威圧 | 城乗 | - | - |
本庄繁長 | S2~S5 | 揚北衆 | 新発田城 | 3000 | 84 | 90 | 82 | 36 | 激励 | 自衛 | 攻勢 | 血気 |
真壁氏幹 | S4,S5 | 真壁衆 | 小田城 | 1000 | 68 | 90 | 79 | 27 | 早駆 | 鬼真壁 | 攻勢 | 血気 |
横瀬成繁 | S1~S4 | 横瀬衆 | 新田金山城 | 1000 | 64 | 60 | 63 | 70 | 混乱 | - | - | - |
太田康資 | S1~S3 | 江戸衆 | 江戸城 | 1500 | 67 | 70 | 47 | 43 | 激励 | 攻勢 | - | - |
風魔小太郎 | S1~S5 | 風魔党 | 小田原城 | 2000 | 58 | 86 | 81 | 33 | 早駆 | 城乗 | 策謀 | - |
出浦盛清 | S4,S5 | 禰津衆 | 砥石城 | 1500 | 61 | 80 | 72 | 51 | 混乱 | 策謀 | 堅陣 | - |
小山田信有 | S1 | 郡内衆 | 岩殿城 | 1000 | 67 | 78 | 78 | 58 | 早駆 | 攻勢 | 巧言 | - |
小山田信茂 | S2~S4 | 郡内衆 | 岩殿城 | 1000 | 72 | 79 | 75 | 50 | 同討 | 城乗 | 馬術 | - |
蜂須賀小六 | S1~S3 | 川並衆 | 清須城 | 1000 | 66 | 76 | 83 | 72 | 同討 | 反攻 | 修繕 | 巧言 |
九鬼嘉隆 | S3,S4 | 鳥羽水軍 | 鳥羽城 | 2500 | 72 | 84 | 75 | 43 | 急襲 | 海神 | 修繕 | 数奇 |
百地三太夫 | S1~S4 | 伊賀衆 | 伊賀上野城 | 3000 | 61 | 88 | 89 | 32 | 早駆 | 策謀 | 巧言 | - |
津田算長 | S1~S3 | 根来衆 | 雑賀城 | 2500 | 66 | 74 | 66 | 62 | 威圧 | 遠当て | 射手 | - |
伊賀久隆 | S1~S4 | 虎倉衆 | 岡山城 | 1000 | 70 | 68 | 68 | 67 | 罵声 | 地の利 | - | - |
村上武吉 | S2~S5 | 能島水軍 | 湯築城 | 3000 | 83 | 85 | 77 | 46 | 激励 | 攻勢 | 海神 | 堅陣 |
村上通康 | S1~S3 | 来島水軍 | 湯築城 | 2000 | 75 | 70 | 55 | 49 | 早駆 | 自衛 | 海神 | - |
来島通総 | S4,S5 | 来島水軍 | 湯築城 | 2000 | 72 | 75 | 52 | 53 | 早駆 | 乾坤 | 海神 | - |
宗像正氏 | S1 | 宗像衆 | 岩屋城 | 2000 | 72 | 62 | 71 | 55 | 混乱 | 人脈 | 牢固 | - |
土持親成 | S1~S4 | 松尾衆 | 縣城 | 2500 | 79 | 58 | 58 | 69 | 撹乱 | 一所懸命 | 能吏 | - |